2015年9月13日日曜日

(4) 覚える順番にもコツがあります。



ジャズピアノレッスンなら必ずやる課題に
スケールとコードを12キー全てで練習する
というのがありますが。

まずスケールの第一歩
長音階(アイオニアン・スケール)。
例えば
それを12のキーでやる時。

半音ずつ上に上げて練習する人は多いと
思います。

でも
これはあまり「アドリブ脳」を鍛えるには
効果がありません。

半音ずつズラしていくやり方だと
その前に弾いた長音階を指が覚えているので

あ、さっきこれ弾いたからその半音上ね。

とあまり脳を介さずに進めてしまう結果
脳と耳に入っていきにくいのです。

そこで
完全4度上のキーへ移動していく方法に
変えてみるとどうでしょう。
キーCの次はキーF、その次はキーBb…。
C、F、Bb、Eb、Ab、Db、~(以下略)

12キーやったら元のキーに戻ります。
これがジャズ理論書に必ず書かれてある
「Cycle of 5th」(五度圏)です。


これだと
指のポジション記憶も関係ありませんね。

ジャズ理論の教本に覚える順番のコツまでは
書かれていません。

アドリブができるようになる為に
覚える事はたくさんありますが、
系統立てた順に覚えると
より効率よく脳に刻まれます。

ジャズに限らず、スタンダード曲には
完全4度上へ進むコード進行は沢山あります。
この事からも
この順で練習する意味は
充分すぎるほどあると思います。

これはフレーズを12キーで練習する時にも
とても有効なので是非やってみてください。